Bluesoup

Mingun Mandalay Myanmar

2009

ミンゴンの土産屋のビッグママ。

あなたはビッグママだ!と言ったらツボだったらしく家族全員にウケてしまった。

ミャンマー人は基本、明るいのだ。

ビッグママのビッグ娘。グリーンのシャンバッグが欲しいといったら、1分待てと言い。体を揺すりながら隣の店まで走って探しに行った。

村のレストランで匂いにつられてフライドライスとコカコーラ。

やたら明るい物売りのリトルママ。
物売りにありがちな微妙な感じがまるでないので、つい買ってしまった。

地元生地屋のねえさん

船着き場近くの木陰にある牛タクスタンド

物売りの18才とそのおじい。
おじいは牛タク(牛のタクシー)のドライバー。

ミンゴン村のミスター ミンミン、19才。船代にはガイドフィが含まれてて勝手に案内してくれた。

リトルモンクは発音不能な10才。

Tシャツを買ってみる

遠くに見えた気持ちのよさそうな場所。ミンミンに行き方を聞くとショートカットできる地元道を教えてくれた。

砂の道を30~40分歩いたナイスビュー。遠くにマンダレーヒルがかすんで見えます。

乾期で雨がなく、緑が弱いといってたけど、やたら気がいい場所で、ここに住んでるだけで善人になれそう。

僧侶が瞑想修行するという洞窟や小さな僧房もありました。

吹き抜ける風が涼しくて気持ちいい。

すでに風格充分なミンゴンガール。
たぶん尼僧。砂と川と太陽と仏教。素敵な気の中で生きている。

タウンタマンに架かる木造のウーベイン橋。湖を渡る風が気持ちいい。大昔の王宮のオークの廃材で、昔つくったらしい。

地元が普段使いしてて、橋の上には物売りや物乞いがいます。

カメラに興味があるらしく、尾行してきた姉妹(かな?)。
写した写真を見せたら喜んでた。

漁船団。歌を歌いながら、たぶんバカ話とかしながら、のんびり湖上をいったりきたり。投網を使ってます。

Amarapura

織物屋のおばあ。言葉が通じないとわかると店におれをおいたままどこかに行ってしまった。

しばらくするとイングリッシュスピーカーの倅と一緒に戻ってきて、きれいな反物を無事買うことができました。

織物屋の倅とおじい。

アマラプラの道を行くとカタカタガタガタ機織り音か聞こえてくる。

ついついその音に購買欲をそそられてしまうのだ。

生地屋は絵描きを兼ねていることが多らしく、たいてい絵も買ってかないかと言われる。布にペイントしたデザインもあります。

Yangon Night

ヤンゴンナイト。マンダレーからの国内線がバガン経由に変更になって少しだけ遅れた。

ミャンマーの国内線はバス停に停まるように地方の飛行場を巡ります。今日のマンダレーからの乗客はおれを入れて5人。

離着陸の回数はできるだけ少なくしたいもんです。

すぐに暗くなり、腹もへったので運ちゃんおすすめのダウンタウンの路上レストランで飯ってたら店の子たちがやってくる。

どこかで見たぞ。その顔のペタッ。ラオスのアカ族もオデコやノドに張ってたナゾの貼り物。なにかの魔除けかと思ってたけど。

チャイニーズのオヤジとカーチャンは中国語とミャンマー語しか話せない。

身振り手振りで子供たちに教えてもらったそれはカーォンガイブラスタ(バスター?)というらしい。

見せてもらうとそれはサロンパス?。名前からして魔除けでなく虫よけ? かも。

ミャンマーのローカルビア、ミャンマービール。口あたりがやさしくてゴクゴクいけてしまう。

とてもおいしい。アジアンビールのマイファイネスト!

仏教大国らしくお酒の宣伝は控えめで、昼間から人前でゴクゴクやるようなことはありません。

ほかにはシンガポールのTigerがありました。

前置きなしに、いきなりリトルモンクがやってきて、この何も入っていない封筒をテーブルに置くとすぐにどこかへ行ってしまった。

ミャンマー語でメッセージが書いてあるけど読めるわけない。しばらくして再びリトルモンクがやってきた。手に取って不服そうだったから、やっぱり寄付(ハッピーマネー)だったのかな?誰か教えて。

暑くてぶっ倒れそうだ。ヤンゴンで、マンダレーに行ってきたと言うと、誰もが暑かっただろう?というけれども、

こっちの方がよっぽど暑い。エアコンの効いてる場所はホテルの中だけ。

 

ホテルから歩いて近くにある巨大なシュエダゴンパゴダに行くとまたしても階段。

階段と言ってもマンダレーヒルに比べればほぼ平地。

階段を登りきると、ひとりのイケメンモンクがパゴダを案内すると言って寄ってきました。

英語が達者で怪しい。ミャンマーに来てから僧侶に英語が通じたことが一度もなかったから。

怪しいとは思いつつ、一応僧侶姿なのでむげにもできず、距離をとりつつガイドしてもらうと内容はマトモなようです。

しばらくして人影の薄いところに向かったと思ったら、チェンマイに行くのに新しい僧衣が必要だから35ドル寄付してくれと言い出しました。

お、きた? 高すぎでしょ35ドルは。やっぱり彼って不良モンク?それともニセ坊主?、さらにドル指定というのが怪しい。

でも本物かも知れないし、ここの風習かも知れないし、タトゥー入れてる僧侶だってたくさんいるし、

途中で彼は仏さまに貼る金箔までくれたし、いろいろ丁寧に教えてくれたし、

ガイドフィとして3ドルなら払うというとゴネる。

いらないならあげないと言い、真偽のわからないままバイバイしました。

 

パゴダに限らずマーケットや街中にも怪しいやつはふつうにいます。

こうして一度バイバイした彼らは、おれがまだまだ近所をうろついてるにも関わらず、二度と姿を現しません。

問題坊主。本物なのか偽物なのかわかるわけない。

本物も偽物もないのかも知れないし。

移動にタクシーを使うと、後ろのドアがぶっ壊れていて助手席に乗りこむ。これはフィアット(たぶん)のクラシックカー。

インド系宝石屋のおっちゃん。声が良かったので小さなルビーをひと粒だけ買った。

パゴダの境内は金でビカビカしてて眩しくてクラクラします。ミャンマー人は生まれた曜日にこだわります。おれは火曜日で守護神はライオンだそうです。

今回いちばんうまかったミャンマーディッシュがコレ。
ヤンゴンのモヒンガー。

見た目最悪。すごくまずそう。

しかもくさい。これにもおれの苦手なあの調味料が入ってる。

それがなんだか食っているうちにだんだんクセになってきて最後は賞賛に変わってゆきます。おそるべきミャンマーシーズニング!

初めてのミャンマー。軍事政権ということがやはり強調されがちだけれども、彼らの目線のその上にどんな政治があっても、

夜になれば銃をしまったMPだってアジアン風呂イス(勝手に命名)に座ってみんなで仲良く飯ってます。

東アジアの多くの国にように、ミャンマーにも戦火があります。しかもその戦火はなんと50年以上も続いているそうです。

それは世界一古い内戦と呼ばれていますが、それをひとくちに内戦と言っていいのかもわかりません。

少数民族は独立したい、自由が欲しい。権力はそれを許さない。

自由や国境を求めて、自由と国境を同じにしてはいけないかもだけど、結局は誰もがなにかのボーダーを求めてるんじゃないか?

仏教的にはそれを自我の境というかも知れない。そこを上手く修行して、コントロールすることで救いがあるというのも、

たぶん正しいひとつなのかも知れないけれども、そんな僧侶たちでさえ我慢ができなかった去年のミャンマー。

 

その民主化要求のデモを取材中に亡くなった日本人ジャーナリストことを覚えています。

ミャンマーではアウンサンスーチー女史(ノーベル平和賞で軟禁(監禁?)中)と僧侶たちは民主化運動のシンボルです。

さらに軍事政権とは、日本人の感覚からするとありえないような政治システムと言えるでしょう。

ここでは運ちゃんたちでさえ軍事政権のことは口にしません。こんなことがかえって不気味でした。

 

ロンリープラネットにはビルマに行ってはいけない理由として、外貨は弾圧用の銃弾になるから、という記述があるそうです。

たしかに川を渡るだけでも外国人はドルを請求されます。

外国人は空港税からはじまり、メジャーな観光施設にを見るにもいちいちドルがかかります。

ドルの行き先はガバメントですから、たぶんそういうことなんでしょう。

 

ここでは携帯電話が18万円もするそうです。チャットではなく日本円にして18万円。何度も聞き直してしまった。

贅沢品という理由らしく、それまでは27万円だったそうだから、だいぶ安くなったと言ってた。

日本の中古車は大人気だけど、ちなみに日本の中古車屋じゃ30万円くらいで売ってそうなトヨタ車が新車価格より高い300万円だそう。

こっちも何度も聞き直してしまった。ミャンマー人はボロボロの新車というらしいけど、

1日200円で食える国で、いったいどうしたらこんな不思議な状況になるんだろう?

彼らはそれでも日銭を稼ぎ、米を育て、大きなドリアンをつくり、網を投げ、仏に祈ります。

太陽は空に毎日あっていつでもトマトを育て、虫と雑草を食って鶏は毎日卵を生む。川には大きなナマズがいて、それが獲れればいい現金になる。

機械に頼らない農業と漁がどれだけ大変なのかも知りました。人間て強い。

 

今回も思った。やっぱり日本はすごい。すごすぎて土の匂いを忘れなきゃいいなと。太陽の匂いを忘れなきゃいいなと。

帰って来たら桜が咲き始めていた。なんだかうれしい。うれしいけど温度差は25℃。めちゃくちゃ寒いです。

Blue bananas & Fruit heaven graphics